第239回流山オープン
第1局
黒:五段 25石
白:私 39石
ハネFJTで、前半はほぼ互角で進みました。

黒31d7で均衡が崩れました。白32はb6よりh7の方が良かったです。例えばh7h2e8なら黒がd7に打てません。
黒33は-2→-12で、e8が最善。
白34は+12→-2で、h7が最善。
黒35は+2→-8で、e8が最善。
この辺はお互いにミスが続きました。

白40c1は+8→+2で、g7が最善です。確かに、いかにも最善っぽい手です。g7b7a5a2e8…正直、良く分かりませんが、最後の方まで並べると、うまい具合に黒の手がなくなります。

ここでg7に打ちましたが、今度はg7は最善ではありませんでした。g7a2よりa7d7g7の方が一手得なので、a7が良いです。
a7b2は、e8d7g7h8h3で白+8になります。

45c8が黒の敗着で、d7d8b8c8h8g8h3g2で黒+4です。
対局中は、d7かd8に打たれると思っていて、特に「d8に打たれるとd8d7c8bでは難しいかなぁ」と思っていました。
局後にちょっと話したときに、『このc8は「あれ?」と思った』と指摘しました。合ってたので恥をかかないで済みました。
第2局
黒:私 33石
白:三段 31石
55以降の手順はe1h1g2b1a1a2でしたが、55e1のときにb4を返し忘れたと思います(黒58のときにb列が真っ白だったので)。それを考慮しても石数が合わなくて、どうなってたのか良く分かりません。
ハネFJTで、25までは双方最善です。

白26f7により黒がf3に打ちやすくなったので、ここはちょっとありがたい気がしました。

黒29はa3が良かったようです。最善手順はa3e1d1a4f1(黒+6)で、a3a4f1なら黒+8です。f1に先に打ってしまうとd3が黒になって、黒a3が打ちにくくなるので、先にa3なのかも知れません。

黒33a3は+2→-14の悪手でした。本譜の通り、a3c7g5f8d8で下辺にウイングを作らされて苦しくなりました(この方には2連敗中だったのですが、3連敗になるのかと思いました)
黒g5(最善手)ならほぼ互角です。その次の白はb7、c1、h4、h5が最善です。時間が限られているので全部を読めないと思いますが、g5は候補ではありました。

50h6が白の敗着で、e1が最善でした。最善手順は、e1b1h6h5h2g2g1です。
第3局
黒:六段 44石
白:私 20石
記録上は44対20となっていますが、実際並べると45対19です。終局後に数え間違えたかも知れません。

黒が13手目をc6ではなくg3に打ちました。黒が定石を外したので有利なはずですが、「覚えている形に似ている局面」になって、その後黒は最善を打ち続けて私だけがミスをするという展開になってしまいました。

白16はb3が最善でした。d7に打って+2→-2になっただけで、まだ「ほぼ互角」ですが…

白18d2が-2→-6くらいで、強い相手にこれはまずいです。その後も黒は評価値的に最善っぽい手を打ち続け、

白22f8がはっきり悪手で、これで挽回不可能になったと思います。g4f3g5f2h3a3g6d8f8なら、どうかなぁ?という感じです(それでも白-6ですが)

ここでは黒b7が最善(b7f1g2b8a8a7h7h6h1g1a4等)で、対局中に「失敗した」と仰っていたり、対局後にも気にしておられたので、b7に打たなかったことを仰っていたのかも知れません。

白42は、a4やb7を考えましたが、それらは明確に「負け」と思ったので、g1でブラックライン(c3~f6)を通したらどうだろうか?と思ったのですが、読みが伴っていなくて、打ってから数秒後に「b7に打たれて完敗」と分かりました。
もし、a4a7f1g1b7なら…

黒がとりあえずb8に打てない特殊なウイング攻めになるんですね。このことを仰っていたのかも知れません。黒勝ちではありますが、ちょっとだけ嫌な/難しい感じではありますね。なるほど。
第4局
黒:四段 27石
白:私 37石
10手目くらいまでに+6くらいになったのですが、その後互角に戻してしまいました。その後、再度有利になったのですが、

ここでd6に打ったのが良くなくて、以後、-2~-8くらいのちょっと苦しい展開になりました。

ここでa8に打ったのが敗着。a8a6で、c6が白になって、h1を取られてしまいます。最善手順はa6a7a8b8g7h8g8h7e1で、白がh1に打てない…というより、結局白h1に打てても斜めの石を取れないので、黒が勝てるわけです。
第5局
黒:二段 29石
白:私 35石
ハネFJTで、18まで双方最善。19g4は-2の変化です。

黒の23f2はちょっと良くなかったようで、次の白24は普通e2だろうとは思う(評価値的にe2が最善のようです)のですが、e2に打ってe3の黒石を白くしてしまうと、黒がh6に打ちやすい状態に戻ってしまうので、e3を返さずに済むf1を選択しました…が、結局26手目にe2に打たざるを得ず、e2を却下する意味はありませんでした。

まずb6を考えて、
b6a6a5a2c6a7:b2に打てるけど、下側に手を出さなければならない
b6a6a5c6a7:左辺に一色のウイングができてしまう
b6a6c6a5a7:左辺にできるウイングを後で攻められる
b6a6c6a7:下側に手を出さなければならない
一色のウイングが嫌だったり、下側に手を出したくなかったことで、「b6はあまり良くないのではないか」と思ってしまいました。
じゃあc6か…
c6a6b6a5a7:ウイングはできるけど一色ではない
c6a6b6a7:下側に打たなければならないけど、白c7でa5を狙て黒にc8に打たせて…
「一色のウイングができないc6の方が無難?」と思いました(そんなことはなかった)

黒35b6が予想外で、白36a7ではb2に打たれます(それでも良いとは思えませんでした)
それで、渋々下側の壁を破る…c7でいいかな…
白34、36で、+14→+2になってしまいました。そこからしばらく双方最善で進み、

白48g8で+2→0に…引き分け勝ちの権利は相手が持ってました。
ソフトで進めてみると、白b7やc8の場合、次の黒はg1が最善で、それ打てる人はあまりいないと思います。ブラックラインを通されたらg8で切れます。

49d7が黒の敗着(0→-6)で、b7が最善です。
第6局
黒:初段 18石
白:私 46石
正しく打てば白が優勢になる変化を打たれ、前半大体正しく打つことができて、かなり優勢になりました。その後、私の詰め方がちょっと下手で、隅を1つ差し出さなければならなくなってしまいました。
結果
4勝2敗で、29人中9位でした。
GORO参加メンバが、すぐに思い出せる範囲で5~6人くらいいました。誰がマスターで誰がジュニアなのかを、映像で覚えることができました。
今日は全局かなり時間を使って、対局直後に棋譜を入力して解析する時間がありませんでした。それだけ、考えることができていたと思います(合ってるかどうかは別として)。考えることは大事です。
第3局(六段戦)の「厳しさ」は、特に勉強になったと思います。試合で負ける前にソフトと打って暗記する…というのも微妙で、定石の意味の理解が足りないのかも知れません。引き分けの定石から外れると崩れる人は多い気がしていて、強い人は外し方がうまいです。強い人の視点では、ずっと暗記でついて来られたら嫌なはずですから、外し方も相当研究されているのでしょう。-2、-4の変化のところからソフトに最善を打たせれば、仮想「超強い人」のシミュレーションができると思うので、時間をとってやってみたいです。しかし、それをただ暗記するのでは、私が覚えられる量を遥かに超えそうで、やはり意味の理解が…
終了後に数人でお喋りして、本部長のレンタカーに盤や時計を積み込むところまで付き合ってから帰りました。流山オープンは、昔は南流山センターにかなり荷物を置いておくことができたのですが、今はダメになったようで、レンタカーの座席が全部埋まるくらいの量を毎回運んでいるようです。あれは電車では無理です。

