柔軟な思考が大事

黒番。最善手はどこでしょう?
20190405黒番

私は、とりあえずこれは黒がf1に打てるようにならないとどうにもならない、とりあえずg5に打って後で考えよう。決してf2を黒になんてしてはいけない、と思って、そのようにした結果ズルズルと形勢を損ね、一時敗勢になってしまいました。

この下に答を書きます。































解答:h4
20190405答1
これで分かる人には分かります。右上で勝負を決めるんですね。

黒h4→白h3→黒h2→白g5→黒g4
20190405答2

黒h4→白h3→黒h2→白g4→黒h5
20190405答3

黒h4→白h2→黒h3→白h5→黒g4
20190405答4

というわけで、5手先まで3通りの変化を読めば勝ちを確信できる局面でした。

これは5分持ちでしたが、構想自体を捨てて読んでたので、20分持ちでも見つけられたかどうか。

おまけ
20190405おまけ
当初の狙い通り、fラインに黒石があって、左上に打てば上辺と右上隅を取れますね。でも、それではほぼ一本道で負けるのが見えています。

しかし、実戦はここから逆転どころか20石差で勝ったのです。

黒h5→白h3
20190405おまけ2

黒b2→白h4
20190405おまけ3
ついに逆転!

黒f1→白a2
20190405おまけ4
何と20石差に(クリックミスかも知れない)

最後まであきらめなければ、こういうこともあります。

「相手のミスで勝っただけじゃん?」
→いいんです。オセロはよりやらかした方が負けるゲームなのですから。

いつかの大きな大会の解説で、坂口九段が、「もう勝負が決まったように見える局面だけど、相手がもしかしたら間違えるかも知れないからこっちに打つ」というような解説をしていました。主に子供たちがきいていて笑っていたように思いますが、本当にそうなんですよ。負けたなぁ、と思っても簡単な負け手順を選ばないようにすることは大事です。相手だっていつも完璧に打てるわけではないのですから。

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