オセロの世界大会が水戸で行われ、優勝者が決定しました。
http://www.woc2016.jp/woc2016_round14.htm
Final Standings と書かれているのが、最終順位です。
1. Piyanat Aunchulee {THA}
2. Yan Song {CHN}
3. Yusuke Takanashi {JPN}
4. Yasushi Nagano {JPN}
THAというのはタイだそうです。Piyanatというお名前は世界大会でよく見かけていましたが、タイ人の優勝は初めてだったと思います。
Piyanatさんと長野さんの準決勝第二局
http://www.woc2016.jp/transcripts/round_14/html/AUNCHULEE%20Piy-NAGANO%20Yasush.htm
もちろん高レベルなのですが、ちょっと惜しかったです。
この局面で、Piyanatさんが間違えます。
正解は、ちょっと打ちにくいb7なのですが、Piyanatさんはc1へ。h8を狙ったのでしょうか。
ここで長野七段が普通にa1に打てば、多分そのまま2石差で長野七段の勝利でした。
少し補足すると、斜めのラインを最終的に自分のものにしようとしたら、先にa1を取るのが悪手になることもよくあります。つまり、h8を取らせてから後でa1に打って斜めのラインを取り返した方が得になる場合が多いのです。それで考えすぎてしまったのかも知れません。
4個空きだったので、3個空きにしてからさらにa1に打てれば得になるという考え方もあります。しかしg2と抜かれるのはやっぱり痛かった。その後のf1でf6を白くするのも読んでいたはず、というか終局まで数えていたと思うので、何か勘違いがあったのでしょうか。
セミファイナルのルールだと、これに勝って1勝1敗となっていれば3局目が行われていたはずです。
（「たられば」は言ってもしょうがないですが、惜しかった）
2位のYan Songさんは中国の強豪で、過去に世界レベルの大会で優勝したことがあったと思います。
3位は過去に5回くらい世界チャンピオンになった高梨九段で、そこそこオセロやってたら、彼を知らない人はいないでしょう。
4位は長野七段。彼も日本のチャンピオンになって出場したので、ものすごく強いです。
予選5位
5. Hisako Kinoshita {JPN}
木下さん（五段？六段？）は、女性では5本の指に入る、常に女子の部上位にいる方です。
その他の日本人の予選順位は、
8. Nobuaki Mitsuya {JPN}
28. Masaki Wada {JPN} ジュニアの部優勝おめでとうございます！
ジュニアの決勝戦
http://www.woc2016.jp/transcripts/round_14/html/WADA%20Masaki-JUIGNER%20Arthu.htm
もう日本の無差別の部と区別がつかないレベルですし、危なげない終盤です。お強い。