オセロゲームの普及の度合い

長谷川五郎氏の訃報はあちこちで報道されましたが、その中に、「オセロ愛好家は世界で6億人」というものがあり、その数値の妥当性について、この前ツイッターで少し話しました。

世界中の人に「あなたはオセロ愛好家ですか?」と質問して6億人が「はい」と答えたわけではありませんし、実際には、オセロを一度でも見たことがあるか触ったことがある人が6億人という程度かな?と思います。或いは、既に亡くなった方も入れて人類の延べ人数が6億人かも知れません。「オセロを一度でも見たことがある」人もそんなにいないんじゃないかなという意見もありました。

いずれにしても、世界の人数的にはチェスなどの愛好家人口に遠く及ばないと思います。日本オセロ連盟の人数は公式発表はありませんが、10年くらい前にレーティングに500人くらい載っていた気がします。引退者や既に亡くなった方も含めると、延べ1万人くらい「オセロ愛好者」がいる(いた)のではないかなと思います。これは非常に大雑把な推測で、1桁や2桁は誤差です。

世界の国を含めてその10倍以下として、10万人以下(誤差1~2桁)をオセロ愛好者(そこそこプレイするという意味で)と、私は推測します。

1973年の発売以来40年以上も普及活動を行ってきたにしては残念な数字であり、今後もっと普及させる余地があると思います(もっと普及して欲しいと思っています)。毎年高レベルの全日本や世界大会が開催されてこの程度というのは、何が間違っていたのか(いや、正しかったから壊滅していないのか)私には分かりません。


未だにテレビでは、ゲームの途中の段階で数が多い方を「有利」と言い、その後、最初に石の数が少なかった方が隅をとって数を増やして行くような展開になると、やっと「逆転した」と言う始末です。オセロは終局時の石の数を競うのであって、途中の石の数が多いことが有利であるとは言えません(オセロ愛好者にとっては当然すぎる事実です)。

番組制作者や発言者が、オセロの入門書の一冊すら読んでいないことが多いのでしょう(有段者を呼んで解説させた番組もありましたが)。

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