豆知識の備忘録的な記事です。
オセロ界には、「ボスコフ・スウィンドル」という用語があります。スウィンドルは英語でswindleであると考えられ、「詐欺」とか「だまし取る」というような意味です。では「ボスコフ」は?
人名であるとはきいていたのですが、どんな人物なのかは全く分からず、謎の多い言葉でした。
それが、ついに明らかになりました!(というか、知ってる人もいたわけですが、あまり知られてはいなかったという話)
日本人以外で初めて世界チャンピオン、ジョナサン・サーフ氏へのインタビュー記事です。昔、「オセロの打ち方」(長谷川五郎著)に載っていた方なので、お名前は存じておりました。
一部を機械で和訳して引用します。
WOF :ジョナサン、このインタビューを終える前に、オセロの最大の謎を解くのに役立つかもしれない非常に重要な質問をしなければなりません…
このエッジ構成(※)を「ボスコフ」と名付けたのは誰ですか?そして、もっと重要なのは、なぜ名付けたのかということです。
ジョナサン: なんて素晴らしい質問でしょう!そして、その答えを偶然知っていることがとても嬉しいです。長年、友人のジョージ・サリバンと私は『オセロ・クォータリー』誌の共同編集者でした。その雑誌に記事を書くことで、ジョージと私は様々なオセロの「オープニング」やポジションに名前を付ける機会をたくさん得ました。ジョージはペンシルベニア州レディングで育ちました。その町で長年、有力な商人だったアル・ボスコフという人物は、ボスコフズという百貨店チェーンの会長を務めていました。ジョージと私は、ちょっとした「内輪ネタ」として、オセロのエッジポジションに「ボスコフ」という名前を思いつきで付けました。ポジションには名前が必要だと考えていましたが、その名前は全くの独断でした。後に、ジョージがパーティーでアル・ボスコフに偶然会った時、ボスコフ氏に、私たちがオセロのポジションに彼の名前をつけたことを伝えられて喜んでいました。ボスコフ氏はジョージが何を言っているのか全く理解していませんでした。
まとめ:
「ボスコフ」の語源は百貨店チェーン「ボスコフズ」の会長のアル・ボスコフ(Al Boscov)氏、名付け親はジョージ・サリバン(George Sullivan)氏。
地元の人にとっては何てことない名前だったのでしょうね。日本で「たまぷら~ざ」という定石名が適当に決まったのと同じようなノリかも知れません。
(ある人が、あるプレーヤーのあだな「たま」を「たまプラーザ」とかけて勝手につけたら定着してしまった)
※「このエッジ構成」というのは、

上辺(と中辺)がこんな形のとき、白がf2に打つと、

そして、黒がb1に打つと…

白がe1に打てないじゃん!e1にも打つつもりだったのに、詐欺だ!だまされた!
みたいな話。オセロ良く分からない人向けに書くと、「白がe1に打てなくて黒がe1に打てるのは、白にとって悪いこと(黒にとって良いこと)」なのです(「自分が打てる場所の数」が多い方が有利な場合が多い)

