2023年11月3日~5日に、第45回世界オセロ選手権大会がイタリアのローマで開催され、長野泰志七段が優勝しました。おめでとうございます!
1. Yasushi Nagano (JPN)
2. Rujipas Aunchulee (THA)
3. Seiya Kurita (JPN)
4. Michele Borassi (CHE)
決勝第1局
黒:Yasushi Nagano 36
白:Rujipas Aunchulee 28
(動画の向き=Rujipas Aunchulee氏から見た向きでは c4e3f4c5d6f3e6c3d3e2b6f5d2f6b4c1b3c2f1e1g5b5g4d7c6e7g6c7f8a3f2a4a5f7d1g1a2g3g8h4h6h5g7e8b2a6a7b7a8b8c8d8g2b1a1h3h1h2h8h7)
※動画でRujipas Aunchulee氏を「ピヤナット」と言ってるのは、旧名Piyanat Aunchulee氏のため。2016年の世界大会優勝時の名前で覚えたためと考えられます。
39B1:6石損(黒+2→-4)、正解はA6
40A5:4石損(白+4→0)、正解はA4
43B2:4石損(黒0→-4)、正解はG7
48G2:8石損・敗着(白+4→-4)、正解はA1
一見、偶数理論で白G2が良いようにも見えるが、この場合は損だった。白A1→黒A2の後に白G2なら最善だった。こういうちょっとした手順の違いで勝敗が入れ替わってしまうのがオセロの終盤の怖さ。
決勝第二局
黒:Rujipas Aunchulee 25
白:Yasushi Nagano 39
(動画の向き=長野氏から見た向きでは e6f4c3c4d3d6f6e7f5g6g4e3c7c6f3h3b4g3c5f2d7c8d8e8h4b5f8g8g5f7h6d2c2e2f1a3b3e1a4a5c1g1b2g2g7h5a6b8a2a1h1h2d1b1b7h8h7a7b6a8)
10F7:白が変化(最善はおそらくD7)
23H4:筆者のWZebraのbookではD8が良い。この手で(ほぼ)互角に。
25D8:敗着かも知れない。おそらくE7の方が良い。
次の白26E2で黒からE7に打てなくなり、黒27H6で無理にE7を狙う手につながった。
27H6:おそらくB5の方が良い
その後、逆転することはなかった。