第242回流山オープン 4勝2敗

第242回流山オープン

全国レーティングは2026年5月の大会まで反映されていて、私のレーティングは1194(193位)です。

第1局

黒:私(四段)   25石
白:村上 健 九段 39石 全国レーティングは私より上

いつもは相手のお名前は伏せているのですが、村上九段はブログを書いておられてお名前を載せているし、流山にいらっしゃる九段と言えばほぼ村上九段だと思うので、お名前載せちゃいます。

村上九段と言えば、闘牛(飛び出し)の中に「飛び出し村上流」という名前がついている定石があるくらいで、黒で闘牛(飛び出し)を打つのはどうなのかな?と思ったのですが、昨年の復帰後は試合で牛定石は打ってなくて良く分からないし、ヨーグルトプリン定石にされてわけがわからなくなると思ったので、普通に闘牛(飛び出し)を選択しました。

今回は白8で変化してきて、

1-1

黒+2だよねと思いながら暗記で打って…白10f3は打たれたことがなかったですが、最善だった気がする。それで暗記が途切れてしまっていて、黒11は「g4だったかなぁ、悪くないよね」(+2→0)、そして、分からない展開になりました。

1-2

17手目、こうなったことがないので、読んで打つしかありません。まずc7とは思いましたが、c7c6で何の意味もない・d8に打てない…と思って却下し、「c3に打ってg3に打てるようにしておこう」でエイヤ!と打ってしまいました。ちょっと損だったようです。これが崩れて行く起点でした。

最善手順は、黒c7→白c6→黒c5→白d8→黒h5→白h3→黒c4…悪くはないと思う(最善だし)のですが、私の力では、試合中に「コレダ!」とはなりません。

1-3

19手目、さっきの最善手順の中に出てきたようなh5が悪手。ちょっとしたことですが、17で打ったc3が外側にあって損になってると思います。

後は、白が自然な打ち回しで、黒が悪あがきをして、-28まで行ってしまいました。白40(白+20の形勢)となっても、ワンチャン逆転があるかも知れないのがオセロなので、あきらめずに打ってましたが、さすがに無理でした。

第2局

黒:私(四段) 56石
白:初段     8石 全国レーティングは私より下

2-1

飛び出し村上流から、白12f8が悪手で、そのまま勝ちたいところですが、

2-2

黒15h6が緩手で、ほぼ互角に戻ってしまいました。白16はh4に打たれるとほぼ互角でしたが、白c6が案外悪くて、黒優勢になってました(対局中はあまり分かってなかった)

2-3

黒27はc1に打って、以下、黒c1→白b1→黒c2→白b3→黒c3→白c4→黒c5→白d6→黒b4→白a3→黒b5→白a6→黒b6→白c7→黒b7等で、長いですが、ちゃんと+20なのです。こういうのが打てなくて、「d6で決まるのではないか」と思ったら、もうそこに打ってしまいます。

もし、黒27d6の後、白c5→黒c7→白e8→黒g8→白c8→黒b8→白g7→黒e1→白g1…(最善手順)のように打たれると、結構難しかったと思います。

第3局

黒:私(四段) 49石
白:六段    15石 全国レーティングは私より少し上

私は黒23までは暗記。相手の六段の方は昔よく打った展開と仰ってました。多分白24h3まで暗記でしょうか(24まで双方最善)

3-1

黒25h4は、分からなくなってナチュラルに変化。そして、

3-2

26g7の勝負手が、白の敗着となりました。もしかして最善そこなのかな?と思ったりしましたが、普通に普通に…オール最善とは行きませんでしたが、優勢のまま終盤へ。

3-3

局後の相手の方のスマホで再現されていた画面では「ここで白b7に打てば、黒a7では斜めが返ってしまうので白の勝ち」だったと思いますが、私が紙に書いていた棋譜(本譜)では白48はg1が最善でした。それだと本譜のように綺麗には決まらなくて、もしかすると逆転されるかも、という感じです。

第4局

黒:私(四段) 28石
白:四段    36石 全国レーティングは私より上

私の頭の中で「かなり強い人」枠に入ってる相手。

4-1

白18d7は最善だとは思ったのですが、次の黒をはっきり覚えていなくて、「b5は-2だっけ?」と思ってb5以外を考えましたが、良く分からず、e7で斜め返らないし、良いんじゃないか…で、黒19e7(-4)を打ってしまいました。

ただ、-2や-4でも相手にとって未知の展開になって、相手が崩れることもあるのが、対人オセロの面白いところです。

4-2

白22f8は緩手で、白+6くらいから互角に戻りました。次に黒a3で斜め返らないので。e2a4f2が最善ぽくて、黒がd2に打てるようにはなるけど白f2で打ちにくくできるので、白e2で良いんですね。

4-3

白32h3は少し悪かったようで、この辺から黒(私)のやや優勢で進みました。h3c8g5c7よりは、e8c8f7、e8f7c8、e8g5c8が良いようです(それぞれ最善)

4-4

黒47は、h7に打てば、その後白g8→黒h5でも白h5→黒g8でも良いのでh7に打つべきなのですが、黒h7→白f1(f1も最善)の場合にどうするのか分からず、h7を却下してしまいました。黒h7→白f1には黒b7で良かったです。ブラックラインも当然ケアしているつもりでしたが、この場面ではどういうわけか抜けてました。

4-5

黒56a2が敗着。これはちょっと時間が切迫していた(30秒くらいだったかな)のもあるのですが、ここに至るまでずっと難しいと思っていて、精神的に力尽きたと思います。「黒番だから一回パスさせれば奇数空きになる」と勘違いして、相手がパスになるa2に打ったのです。直前に1回パスさせたからこのとき奇数空きだし、5マス空いてるのは見れば分かるし、何も読んでなかったという、本日最悪の痛恨の一手でした。

第5局

黒:二段    22石 全国レーティングは私より下
白:私(四段) 42石

5-1

黒17e7を見て、「最善ではないよな」と思い、狙い通りのb3で良いのか、白b3→黒g3に打たれるから先にg5なのかで迷い、g5に打ってしまいました。引き分けだけ暗記して、-2やー4を打たれた場合に正しく応じられないことが多いです。白b3→黒g3には白g5(斜めが返っても構わない)→黒f3→白b6で白+2の形勢です。

+2→-2くらいは構わないかも知れませんが、-2に打った後に崩れて行ったのが良くなかったです。本譜では力負けして、-20まで行ってしまいました。

5-2

ここから、今度は相手(黒)がちょっと崩れます。自然な手に見える黒33b5ですが、白34a3で、黒がe1に打てなくなります。黒35で一瞬黒+2まで差が縮まった後、白36も悪くて黒+10の形勢に。オセロは本当に難しい。

5-3

43h4が、黒の敗着となりました。「黒h4なら白e1」とずっと思っていたので、白44はe1に打ちました(4石損、最善はb6)。

黒b7に対しては、白a8→黒b8→白a5→黒b1で左下が奇数空きの逆偶数とか、白b6→黒a7→白a8でb8の1マス空きの逆偶数で、黒の勝ちとなります。

その後、白48はh2に打つべきで、b6に打った時点で白+2しかなくなってしまい、ちょっと危なかったです。

5-4

黒g7→白g8→黒a7で、白がa5に打てません。白h2→黒h1→白g1を打てれば白+2ではありますが、もしそうなった場合に正しく打てたかどうかは分かりません。

第6局

黒:私(四段) 32石(引き分け勝ち)
白:四段    32石 全国レーティングは私よりかなり上

白32まで、FJT~パブリックドローの代表的な展開です。私(黒)は、昔暗記した手順通り打ちました。32までこの展開で進んだのは、かなり久しぶりです。

6-1

引き分け勝ちの権利を持っていたので、最後まで暗記で行っても勝ちだなと思っていましたが、ここで分からなくなりました。黒33はe2は最善ではない気がした(g8かa2だろうなと思った)のですが、e2に打ったら白はどうすれば良いのか、相手の立場になったら難しい気がしたので、e2に打ちました。

そこから白+2の双方最善で進み(必然に見える)、

6-2

白40h2が、読みになかった手で、d6の石が白になるので、白a1の後に黒a3に入れません。「これはボロ負けか?いや、何かないかな」と必死で考えました。

6-3

43手目、黒c8→白b8→黒g7という、無理矢理a3に打てるようにする手も考えましたが、それは簡単にe7を消されてしまって無理なので、h3かg4か…その二択が外れて、黒43をh3に打ってしまいました。

6-4

白46a3は4石損(+6→+2)で、あと2石で黒の勝ち…などとは対局中は全く思っておらず、「はっきり負けだよなぁ、苦しいなぁ」と思っていました。

6-5

この辺から数えて全然足りなかったと思います(正しい手順が見えてない)。最善手順は黒h6→白g2→黒b8→白h4→黒g1→白f1→黒h5→白c8等ですが、黒h6に打った場合の最善手が良く分からなくて、もし黒h6に打ったら、その後間違えて-6以下で終わってそうです(黒h6→白g2→黒h8と思ってしまう)

黒49g1は評価値的には悪手ですが、その後の白の手が難しいから選択した…と思います(相手の最善手が見えてないだけですが)

6-6

52g7が白の敗着(引き分け勝ちの権利は黒)です。正しく数える余裕があれば、或いは、感覚でもf1になるかも知れませんが、人間は間違えるんですよね。私(黒)としてはラッキーでした。

この方とは先月当たったのは覚えていましたが、「先月は負けた」と勘違いしていました(実は先月も逆転勝ちしてた)。レーティング的には、2連勝は出来すぎです。今回は暗記展開で、前半は強さ関係なかったですね。

結果

4勝2敗で、24人中6位でした。

初戦で負けて、もしかしたら比較的強くない人と当たり続けて最終戦頑張って強い人に勝てば優勝の可能性があったりするのかな?とポジティブに考えていたのですが、第4局でやらかして優勝の目はなくなってしまいました。ただ、全国レーティングで同格~格上の4人に対して2勝2敗だったので、良かったなと思います。

考えることはできている感覚で、途中で飴を食べたり、第4局辺りからはオレンジジュースを自販機で買って来て飲んでました。脳に糖分を送らないとね(科学的に本当かどうかは…)昔、髙橋九段がオレンジジュースを飲むという話がありましたね。あれは理に適っていたのではないかと思います。

毎日のようにGORO練習会に参加したことで、定石の練度が上がって、簡単に負けることは少なくなったと思います(第1局はちょっと簡単に負けてしまったかな)感覚に逆らって損する場面があることや、終盤のやらかしが課題です。勿論、暗記も、日本や世界のトップレベルと比較すると全然足りないですね。Xでオセロのことを沢山つぶやいてますが、そこまで時間取って必死に暗記してるとかではないんですよ。それやった方が良いと思うのですが、飽きるんですよね。

開始前に村上さんや佐藤さんと話したのが楽しかったり、終了後に、GOROで当たってた小学生と親御さんが私なんかに挨拶に来て下さって、嬉しかったです。実際会ってみると、「この子があんなに強いんだなぁ」と感慨深く、「これからどれだけ強くなるんだろう?」と楽しみでもあります。そういう小学生は結構いて、昨年のジュニア世界チャンピオンははっきり強くなってますし、数か月前にあった子たちも強くなってる様子です。

沢山打って振り返って覚えるというのが王道だと思うのですが、子供の頃からそれやってたら強くなりますよね。経験値は大事。

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