白番。
白の石の数がどうなるか、数えてみましょう。
A.白b1→黒b2→白a1だと、+2-1+2で4石増えます。
B.白b1→黒a1→白b2だと、+2-1+4で5石増えます。
C.白b2→黒b1で終局すると、+6-2=+4で4石増えます。
白の現在の石の数は28個なので、A,Cは32石、Bは33石。初手b1に打って黒が最善を打てばAで引き分けですが、黒が間違えればBで勝てるわけですね。
それに対し、Cは変化なしで引き分けになってしまうわけです。だから、コンピューター的には同じでも対人的には初手はb1に打つべきですね!(キリッ)
え?ちょっと待って下さい?Cは引き分けなの?1マス空いて終わるから、白32石-黒31石じゃん(あ!)
私の脳の完全読みには、数えて「同じじゃん」と思ってしまうバグがありました。
オセロのソフトを作るとき、終盤の完全読みを「自分の石の数を増やす」ことだけ考えて作ると、このバグが発生します。なので、多くの作者は「自分の石の数-相手の石の数」を増やすように作ると思います。