2018年、第42回世界オセロ大会(開催地:チェコ、プラハ)は、福地啓介六段がタイ代表のPiyanat選手(2016年の世界チャンピオン)を下して優勝しました。福地六段は11歳での優勝で、史上最年少世界チャンピオンの記録を大幅に更新しました(更新前の記録は1982年、15歳)。
過去に5回世界チャンピオンとなった高梨悠介九段は、準決勝で福地六段に敗退。女子の部代表の菅原美紗五段は2年連続の女子の部優勝。
日本チーム2年連続完全優勝!
無差別/ユース部門 優勝
福地 啓介 六段
女子の部
菅原 美紗 五段 2連覇達成
団体戦 14年連続優勝
福地六段は、11歳128日で最年少優勝記録更新
応援ありがとうございました— 【公式】一般社団法人 日本オセロ連盟 (@JPN_Othello) 2018年10月12日
決勝3番勝負は、第1局は福地六段の逆転勝ち、第2局は福地六段が劣勢の局面から引き分けとなり、勝負は第3局に持ち越されました。
第3局は中盤に引き分けの進行(多分)が続きましたが、
ここで福地六段は2石損のg7に着手。そのまま2石負けかと思って見ていましたが、
白48までの局面。
ここでPiyanat選手はh1に着手。これが敗着となり、後は双方最善で福地六段の4石勝ちとなりました。
問題:黒(Piyanat選手)の立場になって勝ち切ってみましょう。
※これの相手はコンピュータなので、福地六段と同じ手を打つとは限りません。
問題:白(福地六段)の立場になって勝ち切ってみましょう。
※これの相手はコンピュータなので、Piynat選手と同じ手を打つとは限りません。
決勝第3局の棋譜(黒:Piyanat 白:福地六段)
11はコンピュータ解析では負けの可能性が高いとされている手ですが、人間同士では割と打たれます。多分ですが、26をc1に打てば白が少し優勢で、a4に打ったことで引き分けの形勢になったと思われます。
※訂正:もっと前から引き分けの形勢っぽい。
ただ、人間同士の試合は評価値では計り知れないものがあると感じた決勝戦でした。
決勝戦の動画(Live配信されたもの)